1年余りの間に、幾つもの当たり前が当たり前でなくなり、

幾つもの当たり前じゃないことが当たり前になった。

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実に許しがたい事態だと、身をもって感じた。

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何かが無くなったり、出来なくなったりするのが悲しいからではない。

この事態を許すこと自体が、僕ら一人一人が無力であることを学習させられるということだからだ。

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お前の願いなど取るに足らず、誰かの言うことを素直に聞くしか能がない存在だと、再教育されていることだからだ。

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深い悲しみや怒り、不安、無力感の渦に圧し潰されまいと、人々はこの事態に慣れようとする。

その結果、渦巻く負の感情の矛先を、自分や他人に向けることにまで慣れてしまったのかもしれない。

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無力を学び、諦めることを学ぶ。慣れることでそれを正当化する。

その結果、自分が自分らしくあるという当然の願いまで捨ててしまったのかもしれない。

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「The Freedom You Win」　―即ち「君が勝ち取る自由」。

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元々は出演予定のライブが延期になった悔しさから始まった企画。

けれど、それより遥かに重い意味が、この秘密会合にはあると思っている。

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9割の人が諦められることも諦めない、厄介だけど愛しい生き様を貫くための物語。

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僕がこれまでも自由を愛し、これからも自由を愛し抜く誓いの物語。

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潰されることに慣れてしまいそうな人の心に火をつけるための物語。

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あなたの自由を、最奥に眠る心を呼び起こすための物語。

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